地元の映画館に2週間限定で掛かってたんで、映画の日でもあるしと観賞。
場内の入りは4割くらい。
1931年の甲子園に出場した台湾代表・嘉義農林(KANO)の躍進を基にしたフィクション。
上映時間3時間と長い映画なのに間延び感はなかった。
台湾映画だけど台詞の8割は日本語で、字幕はときどき思い出したように出るだけ。
演技はお世辞にも巧いとは言い難いけど、これは野球シーンのリアリティを出すために地元の野球経験者を集めたからだそうで。
確かに試合の場面はボールの投げ方、バットの振り方、捕球から送球への流れなど、どれも動きが自然だった。
作中で甲子園ともうひとつの軸として嘉南大圳(日本統治下の台湾で実施された大規模治水事業)が出てくるけど、中心人物の八田與一含めて日本では知名度低い印象があるんで、この辺もうちょい説明が要るかなぁと。
最後は史実どおり準優勝で、台湾へ戻る船の上で終わり。ここのCGが非常に安っぽくてちょっと笑った。
エンディングのスタッフロールで「その後のKANO球児」が流れるんだけど、日本人3人のうち2人が「南洋で戦死」と出たのが強く印象に残った。
いい野球映画だった。こういうの日本でも頼むよひとつ(バンクーバーの朝日から目を逸らしつつ)